前夜に 残した 灰を 端へ よけ、細い 小枝と 白樺の 皮を 重ね、息は 強すぎず 弱すぎず。火が 青から 橙へ 変わる 瞬間を 見守り、最初の 湯気で 手を 温める。昨日の 自分に ありがとう と そっと 呟きます。道具の 刃を 見直し 次の 束を 積み 余白を 残し 今日の 温度に 合わせて 蓋を 調整。
短い 距離でも 充分。足裏で 雪の 密度を 感じ、四歩で 吸って 六歩で 吐く。手袋の 中で 指を ひらき とじ、肩を 下ろし うなじを 柔らかく。朝の 光が 森の 気配を 浮かべる ころ、心拍が あたたかく 整います。ポケットの 小石を 握り 触感で 現在に 戻る 練習を 続け 心も 足音に そっと そろえます。
沸かした 湯で 茶葉を 開き、立つ 湯気を 額で 受けとめる。机には 小さな 手帳と 鉛筆。昨夜 見た 夢や 今朝の 匂いを たどり、今日の 三つの 行動を 書き出す。通知は なく、静かな 優先順位が うまれます。カップの 縁を 指で なぞり 一呼吸 ごとに 耳が ひらく 感覚を 楽しみ 小さな 勇気を そっと 貯めます。